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 さて、今回は電話での聞き取り改善についてです。

 過去に何度か電話での聞き取りについて記事を書きました。
主に子機を使用したスピーカーホンの使用、補聴器を装用した状態での受話器の当て方、
電話機に繋げる周辺機器について書きました。
これらの方法を試しても電話が聞き取れない方々向けの記事になります。

1.なぜ電話が聞き取りづらいのか
 電話での聞き取りだけのことではないですが、主な原因は言葉が明瞭に聞き取れないこと
にある場合が多いです。内耳や後迷路に支障があり難聴を患われると、どんなに大きな声で話されても、
音としては聞こえても言葉として明瞭に聞き取れない、といった症状が強く現われる場合があります。
 
 今まで当サイトでご紹介した電話の聞き取り改善の方法は、主に受話器からの相手の声を
補聴器や周辺機器により大きくする方法です。相手の声が大きく聞こえるようになるだけで、
電話が聞き取りやすくなる場合もありますが、言葉の聞き取りが非常に困難な方々には効果
が薄いかと思われます。

2.電話の聞き取り改善方法
 言葉の聞き取りが非常に困難な症状の場合、補聴器や周辺機器にて電話を聞き取りやすく
することは困難です。私の知る限りではありますが極端な改善の方法はありません。
ただし極端な改善が難しくとも、少しでも改善が見込める方法をご紹介させていただきます。

 補聴器の機種によっては「Tコイル」と呼ばれる機能が付いたものがあります。
小型の補聴器では搭載されていませんが、ある程度出力の大きな機種であれば付いています。
この「Tコイル」は電線に電流として流された音響信号を拾い上げ補聴器から出力します。
補聴器は通常はマイクに入力された音を増幅しますが、「Tコイル」は電線からの信号を増幅します。
 難聴者用の電話機や一部の一般市販の電話機にはこの「Tコイル」が使用できるものがあります。
受話器に工夫がされており、相手の声を「Tコイル」を使用して聞くことが出来ます。
 
 「Tコイル」を使用した場合、設定にもよりますがマイクから音を拾わずに、受話器からの音だけを
補聴器から出力させることが出来ます。要するに周囲の音はまったく入らず、受話器からの音のみ
を聞くことが出来ます。
 相手の声だけを周囲の雑音の影響を受けずに補聴器が増幅することで、言葉の明瞭度の劣化を
抑える手段です。わかりやすい例を挙げますと、テレビやラジオをイヤホンにて聞いた状態を思い
浮かべてみてください。テレビやラジオのスピーカーから聞くよりも、聞き取りが楽かと思います。
 テレビの音量をいくら上げても聞き取りづらいが、イヤホンなら比較的聞き取りやすい、という
方には効果があるかもしれません。

 同じような手段としましては、最近はブルートゥースを使用した方法があります。電話からの音声を
ブルートゥース信号により直接補聴器から出力させる方法です。こちらも「Tコイル」と同じく、
電話からの音のみを補聴器から増幅し出力させることで、言葉の明瞭度の劣化を抑えます。
 

3.話し方
 少しでも聞き取りやすくするには、話し手の話し方も非常に重要です。補聴器や周辺機器で
電話の音が大きくなっていれば、話し手が大きな声を出す必要はありません。ハッキリ、ゆっくり、
区切って話されるだけで聞き取りが楽になる場合があります。

4.最後に
 前述のとおり言葉の聞き取りが非常に困難な場合、補聴器や周辺機器での極端な改善は
非常に困難です。電話の聞き取りにおいて私の知る限りでは、「Tコイル」「ブルートゥース」の使用が
最も効果的な手段です。しかしながら、これらの手段にも限界があります。
 電話の聞き取りにおきましては、技術の向上とともに新たな手段が開発されるかもしれません。
少しでも皆様のお役に立てるよう、今後も有益な情報は必ずお伝えさせていただきます。
 



 
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