補聴器をつけたままだと、電話がかえって聞き取りづらい、ということはないでしょうか。

実際に 「電話を使用するときは、わざわざ補聴器を外してから、受話器をとっている」

という話を聞くことがあります。

 考えられる原因はいくつかあります。その原因と対策について 今回はお話します。

原因1:補聴器のマイクと受話部分が離れている
  これは耳かけ形補聴器でよくあることです。補聴器には必ず音を拾うマイクが付いています。
このマイクに受話器の音が出てくる部分を近づけないと、電話が良く聞こえません。
 耳かけ形補聴器はマイクが耳の上部にきます。 よって、いくら耳の穴に受話器を押し付けても
マイクで電話の音が拾うことが難しくなります。
  対策は受話器の音が出る部分を補聴器のマイクに当ててください。つまり耳かけ形補聴器
であれば、耳の上部に当ててください。そうすることで電話の音は従来より聞き取りやすく
なるかもしれません。
 この文章ではよくわからない、という人は試しに受話器を耳の上部付近に当てて、実際に
電話を聞いてみてください。天気予報(番号177)にかけて、受話器の位置を変えながら
聞いてみてください。耳かけ形補聴器では受話器の当て方で、電話の聞こえが変わることを
実感できると思います。 
 
 オーダーメイド補聴器のような、耳の穴にいれて使用する補聴器はのマイクは耳の穴近辺にありますので、受話器の位置を耳の上にするとかえって聞き取りづらくなりますので、ご注意ください。

原因2:受話器を近づけるとピーピー鳴って聞こえない 
 耳の穴と補聴器(もしくは耳せん)に隙間があると「ピーピー」と補聴器から発振することがあります。これはハウリングと呼ばれる現象です。
 このハウリングという現象は、補聴器に何かを覆いかぶせるように当てると発生しやすくなります。
 受話器を当てることで、このハウリングが生じてしまい、そのため電話が聞き取りにくい、という方もいるかと思います。
 対策としては、試しに少しだけ、受話器と補聴器を離してみてください。あまり離し過ぎると音が小さくなってしまいますが、ハウリングは減少すると思います。
 受話器を近づけるとハウリングしてしまい、ハウリングのないところまで受話器を離すと聞こえなくなってしまう場合は、電話の受話音量を大きくしてみてください。 それでも聞こえにくい場は補聴器店へご相談ください。調整や耳せんの変更などで、ハウリンを抑えることが出来るかもしれません。  

原因3:調整が合っていない 
 補聴器は調整の仕方によって、聞こえがだいぶ変わります。
 補聴器をつければ普通の会話はある程度聞こえるけど、電話になると非常に聞き取りづらい
ようであれば、一度補聴器店に相談し、調整を変えてもらうと効果的かもしれません。
 例えば、補聴器が過剰に大きい音を押さえ込むような調整になっていたとしたら、受話器をいくら補聴器に近づけても、思うように音が大きくならないこともあります。
 また、補聴器の機種によっては、内容の違う調整を複数入れて、環境に応じてそれらを変えながらつかえるものもあります。例えば静かな場所用の調整と、にぎやかな場所用 の調整を入れておき、そのときの環境によって、切り替えながら使うことが出来ます。この機能を活用し、電話用として、電話に特化した調整を入れておき、電話の際にはそれに切り替えて使用することもできます。

原因4:相手のしゃべり方
 補聴器で電話を聞くと相手の声は大きくなるけれど、言葉がわかりづらい、という場合があると思います。 特に話し手がモゴモゴした声だったり、早口だった場合です。
 これらの声に対し、補聴器で極端に聞き易くすることは非常に困難です。
その場合は、話し手にゆっくりはなしてもらえると、聞き易くなる場合があります。音量については調整が合っていれば補聴器で大きくなっているはずですので、無理に大声を出してもらう必要はありません。 相手によってはお願いしづらいところではありますが、ご家族や、気心の知れた人であれば 有効な対策だと思われます。


 あくまで、今回は補聴器をつけると、かえって電話が聞き取りづらい人向けのお話です。
補聴器をつけても、つけなくても電話が聞き取りづらい人向けのお話を次回しようと思います。 
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