前回に続き補聴器の種類についてお話します。

前回は補聴器を以下のように形状べつに分類しました。


(1) オーダーメイド補聴器
(2) 耳かけ形補聴器
(3) ポケット形補聴器
(4) 既成の耳穴形補聴器
(5) 骨導補聴器

 現在主流となっているオーダーメイド補聴器と耳かけ形補聴器については前回お話しました。今回はそれ以外の補聴器についてお話します。

(3) ポケット形補聴器
 ポケット形補聴器は携帯用の小型ラジオのような形状を思い浮かべていただくとわかりやすいかもしれません。本体からコードを伸ばしイヤホンで音を聞きます。本体の大きさはタバコの箱より若干小さい程度の大きさです。
 本体をポケットに入れて使用することが多いためポケット形と呼ばれております。耳かけ形よりも古くからある補聴器です。昔は補聴器本体が弁当箱くらいの大きさだったらしいのです。
 ポケット形は手元でスイッチやボリュームを変えながら聞くことが出来ます。さらに本体が他の補聴器よりも大きいため、細かな動作が苦手な人にも扱いやすくなっています。
 また、本体にマイクが付いているため、本体を話し手の近くやテレビの前に置くと、周囲の雑音より聞きたい音のほうが大きくなるため、明瞭度が増します。
 そして低価格なのも魅力の一つです。3万円~8万円程度で購入できます。
 ただし欠点も多いです。まず、目立ちます。本体はポケットで隠れますが、コードやイヤホンは隠すのが困難です。また、日常ではコードが邪魔になり煩わしく感じるかもしれません。
 また、ポケットがない衣服の場合、本体を手に持つか、本体に紐を通し首からぶら下げる、といった方法をとることになり、これもまた煩わしいです。
 必要なときだけ一時的に使用するのであれば、煩わしさは軽減できますが、常に使用するとなると少ししんどいかもしれません。 

(4) 既成の耳穴形補聴器
 耳の穴に既成の補聴器を入れ聞きます。耳の穴に入れる補聴器はオーダーメイドが一般的ですが、この補聴器は最初から誰にでもある程度は耳におさまるような形状で作られています。耳の穴に入れて補聴器を使用したいけどオーダーメイドを購入する予算がない場合には良いかもしれません。 
 ただし当然ですが耳の穴の形状は誰しも同じではありません。耳の穴が大きい人、小さい人もいれば、耳の穴の中が大きく曲がっている人、まっすぐな人もいます。ですのでオーダーメイド補聴器と比べると耳のおさまり具合は不安定になります。耳からズレ出たり、音が漏れてハウリングを起こすリスクも高くなります。
  
 (5) 骨導補聴器
 他の補聴器は耳の穴に音を入れ鼓膜や内耳に音を届けます。
一方、骨導補聴器は耳の後ろに振動版を当て、骨を伝って内耳に音を伝えます。 
 骨導補聴器の説明の前に少しだけ難聴の種類についてお話します。
 耳のどこに難聴の原因があるか、によって難聴の種類は分かれます。
 耳の穴、鼓膜、中耳は耳の穴の中に入ってきた音を大きくし、音を感じ取る内耳に届けます。 耳の穴、鼓膜、中耳など、音を内耳へ伝える部分に支障があり難聴が生じた場合、それは伝音難聴と呼ばれる難聴になります。
 逆に音を伝える部分は正常ですが、音を感じとる内耳や、さらに奥にある聴神経、後迷路が原因で難聴が生じた場合は感音難聴と呼ばれる難聴になります。
 骨導補聴器の場合、伝音難聴の人に非常に有効です。逆に感音難聴の人には効果が薄いです。伝音難聴の場合、耳の穴から音が入っても内耳までの道のりに支障があるため、聞きづらくなります。そこで耳の穴ではなく、骨を伝って内耳まで音を伝えるのが骨導補聴器です。
 いつも通っている目的地までの道が途中で通れなくなっているので、別の道から目的地へ向かうと想像してみてください。ここでいう「目的地」とは内耳、「いつも通っている道」は耳の穴、鼓膜、中耳になります。「別の道」は骨になります。
 一方で、感音難聴の場合は「目的地」である内耳や後迷路が悪くなっているため、いくら道順を変えても、あまり聞こえの改善にはなりません。
 自分の難聴がどの種類になるのかは耳鼻科で検査を受ければわかります。

 骨導補聴器の形状はメガネ形とヘッドバンド形があります。メガネ形はメガネのつるにマイクやアンプ、振動板が付いています。振動板はマイクで拾い増幅された音を振動で骨に伝える役割があります。振動板は耳の後ろに当てるので、丁度メガネのつるの耳に掛ける部分にあります。
 ヘッドバンド形はマイク、アンプからなる本体と振動板が分かれています。振動板を当てる耳とは逆の耳の後ろに本体があり、コードが付いたヘッドバンドを経由して振動板へ音を伝えます。
 
骨導補聴器をさらに詳しく→
骨導補聴器 (1)

 骨導補聴器の効果は難聴の種類によって非常に大きく分かれます。骨導補聴器を検討する場合はご注意ください。    人気ブログランキングへ
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